アルドノア・ゼロ 1話 ネタバレあり感想 その2

リアルタイム試聴だけじゃなく、録画後に精読しようということになって、

観始めたら3~4回くらい観てたのでその分の感想も。

(以下ネタバレ)

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■アセイラム姫とスレイン

冒頭のスゴイカワイイムーブをキメる姫。

スレインの都度ドギマギする反応と含めて、スレインがいかに姫を尊敬しているか、

同時に姫を大事に思っているかを、これでもかと強調することで、

今後の彼の行動原理の一つを提示してると思う。

スレイン視点の描写、多し。

放映前は「敵っぽい奴」だった印象から逆転して、スレインが一気に「主人公」(の一人)だと認識したシーン。

 

そしてスレインの出自、地球人(蔑称)。

地球人がどれだけ火星で差別されてるかは、伯爵や侍女の態度からもわかるし、

スレインが船の最下層、船外に近い、外が見えてしまう部屋に

住まわされていること(姫はテラスと言っていたが)からも窺える。

そんなスレインをも平等に扱う姫への、スレインの尊敬の念たるや。

 

視聴者はみんな(何このお花畑姫…平和バカ?まあ姫だし)みたいな感じで若干引き気味になるのも織り込み済みの演出。

 

■ぶっ壊れた月

この冒頭のあと、

衛星軌道上に駐屯する騎士の揚陸城がバァーンと出た背後左に、

ぶっ壊れた月がそっと出ているのが、イイ構図。

あと画面下部(場面によっては上部も)の

独特の形状のレンズフレアが印象的。この後も何回か出てくる。

 

ユキ姉と地球サイド

パンくう ユキ姉の表情の崩しがかわいい。こういう崩しがほどよくあると、

人物がより生き生きしてくると思う。

 

金髪の生徒たち。月がぶっ壊れて大規模地殻変動など未曾有の大災害が発生し、

難民として日本に来てるのかも。火星からの攻撃もあれば、国によっては地球内での内戦もあったろう。

 

呑んだくれオッサンの酒場。テロリストがいたのは偶然か、それとも。医者はテロリストと関係があるかどうか。

 

■ミサイルテロ

何度観ても燃えるシーン。ひどいテロやってるシーンですが、

ミサイルが飛ぶと燃えるのは男の子だから仕方ないよね。

 

■コマ送り

姫がミサイルを見上げ、リムジンにミサイルが着弾。爆風に包まれる姫。

きっと生きてるよねこの演出は。どうやったか知らないけど。

キュゥべえのように群体でいくらでもコピーがいるとか。

時間を停止して脱出するとか。

1日前の別の場所に移動するとか。

バーリアー!平気ダモーンとか。

 

■平和の祈りを踏みにじる戦争

冒頭の姫の平和への祈り(スレインが姫の無事を祈って渡したお守りでさえ、平和の祈りとして受け取るその平和バカっぷり)、そして1話最後の、

子どもたちが流れ星に願う平和の祈り。

 

その2つの平和の祈りでサンドイッチされたのは、

卑劣なミサイルテロシーンと、

残酷極まりないニューオリンズ市民殺戮シーン。

殺戮というか、揚陸城が降り立つだけで周囲の人間が爆熱風で粉微塵になって死ぬほどの、圧倒的な力の差、一方的な蹂躙。

このシーンは劇伴ヴォーカルの入るタイミングも相まって、強烈な印象を受けた。

 

このサンドイッチ対比、なんたる皮肉か。大好物。