翠星のガルガンティア 2話 ネタバレあり感想

(以下ネタバレ)

 

今週もどストライクな話、人物、展開の連発で、最高に楽しい時間だった。

以下、備忘と整理を兼ねて列挙。

順不同。

取り上げる話題の粒度もまちまち。

 

・レドが1話コックピットも含め、手にしていたのは、敵生物の死骸から作っているオカリナ様の楽器?ビームで穴あけて楽器を作ってる様子。OPでもぼっちでイヤホンして楽器いじってる感じのカットがあったような。

・アイキャッチ、2話Apart終了時のアイキャッチ曲は、1話Bpart開始時アイキャッチの曲だったね。2話Bpart開始時のアイキャッチには専用曲を使わず、Bpartのアイキャッチ後シーンの劇伴をそのままかける作りにしていた。こういう柔軟な尺の使い方は丁寧でよいと思う。

・アイキャッチといえば、2話Apart終了時に出てきた絵は、エイミーのベルトポーチ と、髪飾りのようだ。髪飾りはBpartにて確認した。

 

・OPでエイミーがまさかのグライダー乗りでいろいろワクワク。その後本編にて、割と普及してるのを知って面白く思う。

 

・エイミーの上着に手をいれて羽ばたくようにパタパタさせる仕草(1話でもやっていた、困惑時にもやっていたり、手癖のようだ)も、グライダーに絡めているんだと思う。

・グライダー(カイト(凧)?)安全確認すっとばすのは性格が出てるけど危険極まりないと思います。良い子は真似しないでね。

・レドを「普通」というエイミーの観点、感受性の面白さ。レドの心情に焦点を当てるその余裕は大したタマだ。メッセンジャーがゆえの対話を重んじるポリシーか。同世代、ボーイ・ミーツ・ガールの強調とも思える。

・エイミー弟の「空から」の発想の非凡さ。いい先生を持っている、いい教育がされていること、そしてどうやら移動手段に挑戦されていながら「沈め」られていないことから、生活物資が豊かな文明圏であることが伺える。ユートピアだね!戦果がないと人間であることすら認められない(そんな余裕はない)レドの人類銀河同盟の世界の過酷さとの対比を感じる。

・魚きた!エイミーの緊張した顔つきが楽しい。これ食って友愛の儀式か!人間どうしだけどファーストコンタクトドラマもちゃんとやってくれるのね!おお!食った!観衆も湧くのが楽しい。

・名乗りを上げるエイミーと、「どこから」の問いに「空から」とノンバーバルに空を指差して答えるレド。ここからはじまるエイミーとレドの数時間の対話。夜更けまで長く話した、という時間経過を、数秒の観衆食事のコマなどで表現する演出うまい。映像ならでは。

・「ちょう、つよい」チェインバーわらた。エイミーの言葉遣いをベースに辞書作ってるのでそうなる。

・「中の人などいない」ならぬ「中に人などいない」わらた。狙ってるよね

・ヒカリムシから伺える、地球の生態系の激変。そして幸運にもヒカリムシのおかげで長らえている人類。それは偶然か、それとも誰かに計画されたものか?

・ところで氷漬けって、その間人類どうしてたのよ?シェルター?受精卵バンクから復旧?冷凍冬眠?人造人間?まぁそこも含めて歴史に残ってないようだ。氷漬けが神話・お伽話となるくらい昔のことのようだ。

・帰還、戦列復帰の時期が未定なことへの、レドの焦りの心情カット。こういった心情描写の積み重ねが人物の行動原理を視聴者に伝え、行動に説得力を持たせ、話を面白くするための質の底上げになるので、時折やってくれると安心する。

 

・と思ったらさっさと戦況ならぬ状況を受け入れて、打算で協力関係を打ち立てようとするレド。1話でもわかるが、かなり冷静でしたたかだ。ある意味、厳しい現代に育ってる若者らしさを反映してるというイメージ。

 

・「エイミー」名前をちゃんと覚えてるレド。

・「取引」打算で動くレド。これがそのうち損得勘定を超えたところで動くようにデレて成長していくと面白い。

・チェインバーのフローター始動。かっけえ!戦闘開始な劇伴との相乗効果でますますかっこいい

・「殲滅」逃げて海賊逃げて。どう考えても皆さんむごく虚淵に殺されますのターン。たぶん爆発四散どころでは済まないよ!

・チリになっちゃった…

・戦いしか知らない、戦闘には極めて冷徹なレド。そういう育ち方したからねぇ…

・こりゃ来週ひともめしますよ!「お礼参り」に来るか、それを嫌がる船団長や幹部の策謀があるか…。お礼参りを説明する台詞がちゃんと伏線になってるところはうまい。

 

・ending。夕焼けのガルガンティアを背にヨットを進めるエイミー、鳥も飛んでていい映像だね。ループだから作画にも優しいし。

・と思ってたらループじゃねえよ!鳥は動いてるし、チェインバー飛んできて場面転換!エイミーの大写しのカットは実に楽しげで素晴らしい。なんつー贅沢なEDなの…。

・夕焼けから夜、そして朝への時間の変化は、衰退した人類の夜明けも予感させ、ミクロなとこではレドたち若者の苦労にも夜明けが来るんじゃね?という希望のメッセージとも思える。そしてまさかのヨットがカイトに変形!で飛んでく!最後までおもしれーな!初見endingがこんなに楽しいなんて、これまたいい体験をした!