翠星のガルガンティア 9話 ネタバレあり感想
(以下ネタバレ)
ついに謎の開示きた。
ヒディアーズの正体はイボルバー(人工生物との共生と人工進化を行った、人類の一派)の末裔。
地球寒冷化は自然現象で、ヒディアーズの現出はその結果である。
過酷化する寒冷化は人類を平和へとは向かわせず(あるいは人類がそこまでの倫理を獲得できず)、コンチネンタルユニオンとイボルバーの反目は地球圏規模の大戦へと発展してしまった。
人類銀河同盟とヒディアーズとの戦争は、地球の内戦を拡大したものだった。
レドが人類の敵として殺してきたのは、皮肉なことに、人類だったのだ。
以下、備忘と整理を兼ねて列挙。
順不同。
取り上げる話題の粒度はまちまち。
宇宙のより戦闘力の低いヒディアーズ。だからって皆殺しはあかんで!しかし皆殺しする気まんまんのレド。そりゃあ今まで同胞を沢山殺されてきたからねぇ。その心情のベースは1話Aパートでしっかり語られている。
提供アナウンスは、今回はエイミーのようだ。
ヒディアーズの巣に潜るレド。マザーもそんなに強くない。ヒディアーズ、電磁場を制御できるんか…紫電掌は撃てますか?
どうみても人類の胎児っぽい、幼生ヒディアーズ。そうなの?まさか人類亜種なの…?
「機密」「人類銀河同盟の」「軍規」ここにきて情報開示されないのかよ!うまい焦らし。
レドの機転と強い意志で、情報が開示される。
アイキャッチの持ち物シリーズ、今回はピニオン。
イボルバー。evolveってのは進化ね。
人ゲノム操作って、人工進化の研究かよ!すげーな!
共生体。なるほどナノマシン。ところで共生ってどうやるの?
コンチネンタルユニオン。国連と同時に存在してるとこをみると、経済ベースで地球上の各大陸上の組織が連合したものか?
おっさんの顔がヒディアーズと合体してるー!?
ヒディアーズは人類だったのかー!
戦争かよ!イボルバーも、肉体を進化させることはできても、メンタルは進化しなかったんだな!科学技術だけ進歩しても愚かなのはどっちもどっちだよ!
進みゆく寒冷化の描写が圧巻。地球が人の住める星でなくなりつつある 危機感。
ワームホール!そこまで技術が進歩してたのか!それでも寒冷化は防げなかったんだな。
レドはイボルバーの少女(?)を人間として認識した直後、チェインバーが無造作にそれを握り殺してしまう。
ヒディアーズの血、赤い血、それが人の血にみえる描写が、初めて、意図的に、される。ニクい演出。
殺人の罪悪感に苦しむレド。来週かわいそうなことになるで…。
ベベルの笛を聴き涙ぐむエイミーは何を想うのか。ってそりゃレドとの別れですが、それだけではない何かを含ませてるイメージ。
レドの行なってしまった殺人の苦しみと悲しみの一部を、エイミーの涙が代弁しているんだと解釈する。
ところで、地球型ヒディアーズ、現地球人類とのコミュニケーションは断絶してるし、文明も持たない様子。理由は不明。意図的なものか、退化か。動物として幸せに暮らしていれば文化も文明も必要なくなる…それは動物としては幸福かもしれないが。あるいはそれは一部のイボルバーが意図して行ったことで、人語を解するイボルバーが地球に現存する、なんて可能性もある?